MLB歴代1位の4256安打記録を持つピート・ローズ氏が、9月30日に83歳で死去したと、複数の米メディアが報じました。
ピート・ローズ氏とはどのような人物で、どんな成績を残したのか見てみましょう。
83歳で死去したピート・ローズとは
21歳の時に1963年にレッズでデビューしたローズ氏は、MBLを代表する名選手の一人です。 レッズ、フィリーズ、エクスポズも含め3球団で24年間の現役生活を送りました。
極端にかがむような独特な姿勢から安打を量産し、全力疾走、豪快なヘッドスライディングなどで観客を魅了し、人気を獲得していたそうです。
70年台の黄金期には「ビッグ・レッド・マシン」と呼ばれた強力打線の1番打者として活躍し、ワールドシリーズの制覇に貢献しました。
その後、MLBの調査によると、レッズの監督時代を務めた89年にブックメーカー(賭け屋)とつながるなどして、野球賭博に関与していたとされ永久追放になっています。
そのため、偉大な成績を残しながらも米野球殿堂に選ばれることはありませんでした。
MLBで残した成績を見てみる
MLBにおいて通算4256安打の記録を持っています。1963年に入団後には新人賞を獲り「ヒットキング」と呼ばれていたそうです。
73年には3度目の首位打者となり、リーグ最優秀選手にも輝きました。
通算成績は、歴代最多の出場3562試合で、14053打点、打率3割3厘、160本塁打、198盗塁となっています。
イチローや大谷との比較
MLBにおけるピート・ローズ氏の記録は24年間で4256安打であるのに対し、イチロー氏は18年で3089安打です。
これは、あくまでもMLBでの記録であり、イチロー氏が日本で活躍した9年間をプラスすると4367安打になります。ギネス記録として登録されているのはこの記録です。
大谷氏はMLBで活躍し始めてから7年で878安打なので、これらの記録と比べるとどれほどすごいことなのかが分かります。
もちろん、大谷氏は皆さんご存知の通り二刀流の選手なので、一概に数字だけを比べることはできません。
MLBにおいて偉大な業績を残したピート・ローズ氏が83歳でご逝去されました。
永久追放されたことにより米野球殿堂入りの資格は失ってしまいましたが、レッズの球団殿堂入りは果たしており、現役時代を通して背負い続けた「14」番はレッズの永久欠番となっています。
ピート・ローズ氏のご冥福を、心よりお祈り申し上げます。