こんばんは。
妻です。
悲報シリーズ第二弾。これまたタイトル通りなのですが、これは、先週の水曜日の話。約1週間前です。
日曜日の眠れない夜から、月曜、火曜と学校を休んだとん助の面倒やら看病やら、体力的に限界を迎えていたのでしょう。水曜日の朝、起きた瞬間、思いました。『これはやってるな』と。すぐに病院へ行った方がいいレベルの身体の不調を感じました。近くのクリニックを受診するのがいいか、いつものかかりつけ総合病院へ行くかの選択。これを間違えることが多い私。今回の選択は“総合病院“でした。
その日も学校を休もうとするとん助に、「かかは絶対に無理だから、学校へ行ってくれ」と懇願し、なんとか登校させることに成功。
さて、ここからです。
予約外で総合病院の内科を受診するということは、5時間コースを覚悟するということ。支度を済ませてさっさと家を出なければならないのに、身体が思うように動きません。気持ちが悪くてたまりません。今の所熱はないけど、これも時間の問題な気がしました。
困った。動くたびに襲ってくる強い吐き気。ついに、嘔吐。
総合病院を諦めるべきか、でも、かかりつけと呼べるクリニックはありません。考えているなら、行動を、、、と、吐きつつ運転して一人で総合病院へ向かいました。これ、絶対にオススメしません。危なすぎる。
さて、病院について体温を測ると37.6度。やはり、徐々に上がってきました。少し離れた待機スペースで待つように指示され、椅子に座って待つこと1時間。全く呼ばれる気配もなく、ひたすら吐き気と戦う私。そんな姿にやっと気がついた看護師に「確認しますね」と声だけかけてもらう。
そして、そこからさらに30分。やっと、その看護師が戻ってきて、ベッドを用意してもらえることに。この待ち時間で、どんどん体調が悪くなっている気がすると思いながらも案内されたベッドへ倒れ込む。
ここからは、更なる吐き気との戦い。眠気もあって、咳き込んで、吐いて、疲れて寝てを何度も繰り返しました。
やっと医師が来たのはそこから何時間くらい経った頃だったのだろう。ベッドまで来たのは、私にインフルやコロナの可能性があったからです。“発熱“しているという理由だけで。
フラつく身体を無理やり起こし、今の症状と時間経過を簡単に説明。インフルとコロナの検査をしたのち、採血と尿検査、胸腹部のCT検査を受けるように言われました。ここからまた検査待ちをして、その結果待ちをするのかと思うと途方もなく思えました。その時点でもう歩ける状態ではなかった私は、看護補助さんに連れられて車椅子で検査を受けに行くことに。
一通りの検査を終えて、またベッドに帰ってきました。そこから、またどのくらいの時間が経ったのでしょう。この間にも嘔吐は治らず、何度も繰り返しています。流石に辛くなり、ナースコールを押しました。しばらくしてから来てくれた看護師に吐き気止めを点滴してもらえないかということ、熱が上がってきている気がするということ、診察までにはあとどのくらい待つか尋ねました。看護師や医師に“察して“というのは到底無理な話。だから、私は病気の時ほど、辛い時ほど、簡潔にして欲しい要望を伝えるようにしています。
要望に応えて、吐き気止めの点滴をしてもらえることになった頃には、時計の針は14時を差そうとしていました。この時の体温は38.6℃。やっぱり上がってきています。
さてさて、問題はここからです。はい、間に合いません。
とん助が小学校から帰ってきてしまいます。とん助の帰りは15時。診察もまだだし、その前に点滴するし、絶対に間に合いません。家には鍵がかかっています。ハァ〜、困った。
吐き気止めの点滴をしながら近所に住むママ友3人に連絡したものの、返信なく、、、困り果て、違うご近所様に連絡。その方がすぐに返事を返してくれたので、事情を説明してとん助を下校途中でゲットしてもらう作戦を立てました。それさえ何とかしてなってくれたら、もう、診察を受けるだけです。
心配やら不安やら、発熱も頭痛もあるし、寒気もひどい。吐き気止めの点滴も、効いているんだかどうだか。そんな状態で、やっと診察を受けられたのは15時を過ぎた頃でした。
インフルもコロナも陰性。近しい過去に肺炎になった影はあるけど、現状、肺炎にはなっていない感じ。血液検査の炎症反応もそこまで高いわけではなく、白血球の値も少し上がっているくらいとのこと。
でしょうね。だって、普通の風邪ですから。わかってますよ、わかってましたよ、そのくらい。だから、普通に抗生物質を処方してもらって、頓服薬で解熱剤と吐き気止めをくれれば終わりなんです。
そう心で叫びつつ、声に出す元気もない私。頭が痛くて、震えが止まらない。「食べられますか?帰れますか?」と聞かれたけれど、「頑張ります」と答えるので精一杯。「わかりました」と医師から告げられ一度は診察室を出ましたが、待合室まで看護師が走ってきて、「やっぱり入院した方がいいと先生が言っているんですが、どうですか?」と一言。
終わった。。。
数年前の私だったら、そんなことを言われても意地でも一人で家に帰ったでしょう。でも、病気になってから、私は頑張らないことを選択しなければならない時もあることを知りました。まさに、今回みたいなタイミングのことです。泣きそうになる気持ちを抑えながら、『入院』という事実を受け入れることにしました。
残り少ない充電のスマホでヒデさんに連絡します。
「ごめん、入院することになった」
その一言を伝えるだけで、込み上げてくる涙をこらえるのが大変でした。
そこからは、あれよあれよという間に入院する部屋が決まり、入院に必要なものを家族に持ってくるように頼まれ、必要書類にサインをして、、、
覚えているような、いないような。
痛みや気持ち悪さと闘いながら、ヒデさんととん助への罪悪感と闘いながら過ごしました。
その後、大量の荷物を持ったヒデさんが来てくれて、どれだけ安心したことか。さすがスーパーワーパパです。必要なものを何から何まですぐに準備ができるなんて、本当にすごいと思います。
夕食なんてほとんど食べることはできませんでしたが、久しぶりの病院食にやっぱり入院なんてするんじゃなかったと思わざるを得ませんでした。むしろ、この時にはまだやっぱり帰ったほうが良かったのではないかと考えていたほど。ベッドが固くて身体も痛くてたまらないし、就寝時間と言っても常夜灯が直撃して明るくてたまらない。全く眠れる気がせず、本当に帰りたいと思いました。
でも、夜は長いのです。23時に鎮痛剤の点滴が終わった後、更なる悲劇が私を襲いました。
ひどい吐き気、ふらつき、寝ているのに眩暈がひどい。そして、嘔吐が始まりました。咳き込み、嘔吐。疲れて眠る。止まらない鼻水で目覚め、咳き込み、嘔吐、疲れて眠る。これを30分おきに繰り返し、2時間たったところで流石にナースコール。だって、嘔吐したのはゴミ箱に何ですもの。他に袋もなく、出せるところがなかった。替えの袋だけでも欲しかったのですが、夜間の看護師は「落ち着いたなら、そのまま寝てください」次の時にも「はぁはぁしないで、さっきみたいに寝てたらいいんです」と言って、話になりません。嘔吐してるから、咳き込んでいるから、気持ち悪いから「はぁ、はぁ」してるんです。我慢の限界を迎え、3時過ぎに再度のナースコールで吐き気止めを点滴してくれないか頼むことに。私のお願いに、かなり不機嫌そうに「確認します」とだけ答えた看護師は、戻ってくるなり黙々と点滴を入れてくれました。
点滴をしたからといって、劇的に症状が改善されるわけではないのが、私の吐き気。多少は良くなったか?と思うか思わないかのところで点滴が終わり、回収しにきた看護師から「よくなりましたか?」と聞かれ「あまりよくわかりません」と答えると、、、
「それじゃ、やった意味ありませんね」
と、捨て台詞のようにひと言だけ言って帰っていきました。元気だったらブチギレてるところだけど、そんな余裕があったらここにはいません。
やっぱり点滴が効いたのか、そこから1時間は寝ることができて無事に起床時間の6時を迎えることができました。
いよいよ帰りたい。
一晩頑張ったから、もう、今日は帰りたい。
朝ごはんも食べることはできなかったけど、朝の担当看護師が来たら退院したいと伝えよう!と心に決めていたのに、なかなか来ない。待てど暮らせど、挨拶に来ない。
9時過ぎ、やっと来たと思ったら、点滴を持っているではありませんか!抗生剤と補液のためのやつ2つも。これをやられてしまっては、絶対に今日退院することなんてできない!直感的に悟った私は、すぐさま看護師に「今日退院したいです!先生も、本人の希望で退院できると言っていました」と伝え、確認してもらうことに。それからしばらくして担当医が来て、飲食することを条件に退院を決め、それから薬剤師の説明やら退院の手続きやらお会計やら、、、2時間以上かかって、半ば強敵的に、タクシーで逃げるように帰宅しましたとさ。
はぁ〜。。。いらない検査や投薬を散々やって、眠らない一泊を過ごした代償、34,000円。高っ!!
入院中、私が一番気掛かりだったのは、やはりとん助のことです。甘ったれすぎて育っていると思っているし、そんなとん助と二人だけではヒデさんのストレスがとんでもなく溜まることと心配していました。ところが、ヒデさんと二人だとわかった瞬間、どうやらとん助のスイッチも入ったようで、完全なるいい子モード発動。自分からテキパキと動き、ぐずることもなく、突然来たピンチを二人で無事に乗り切ったそうです。
しかも、いつも「ギューして」が口癖のとん助が、私に「早く元気になってね。帰ってきたら、ギューしてあげるからね」と言ってくれたではありませんか。もう、嬉しいやら不甲斐ないやらぐしゃぐしゃな気持ちになりながら、病室で一人泣きました。
いつも怒ってばっかり、ヒデさんととん助がそばに居る有り難さも感じずに過ごしていたことを反省しました。ふわふわのパジャマを来たとん助の写真を見て、このモフモフした生き物を抱きしめながら寝たいと心から思いました。
退院してから1週間とちょっと。
体調が悪くて元気じゃないからということもありますが、以前よりもとん助に優しくできているような気がします。そして、そうしたコミュニケーションの方法をしていた方が、心なしかとん助が落ち着いてこちらの言うことを良く聞いてくれるようになった気もします。
緊急入院したことは身体的にも精神的にもとても辛い出来事でした。でも、そこから学んだことがたくさんあって、気がついたこともたくさんあって、当たり前の日常に改めて感謝する気持ちも芽生えて、悪いことばかりではなかったと思います。
いつも、私をサポートしてくれるヒデさんには本当に感謝です。
それでは、また。