キラキラした恋愛とは違う、年齢を経てたからこその恋愛の形を見せてくれるNetflixオリジナル番組『あいの里』のシーズン2が始まりました。
友人の勧めで観始めたシーズン1。そして、旦那様の勧めでシーズン2を観始めることになりました。今回はどんな“ドロドロ“が観られるのか楽しみです。
【ネタバレ注意】
今回の目玉は、エピソード1の冒頭にもあったように“藤田ニコルさんのママ“が出演していることなのでしょう。エピソード1の始まりはニコルさんのママ“パチゆみ“さんが中心となって物語が進んでいきました。
そして、開始12分にして、早くも修羅場演出。
初めてのお酒が入った夕食の際に、35歳の秘書“あやかん“により爆撃が投下されました。
35歳をまだまだ若いといって慰めるアラフィフ女たち。35歳。。。私も通ってきた道ですが、この年齢ならではの『妊娠・出産』に対する漠然とした不安が爆撃の原因です。彼女たちは“出産“を経験しています。そのことも相まって、あやかんは彼女たちへのイライラを露わにします。
何のために出産するのか。
誰のために赤ちゃんを授かりたいのか。
彼女を観ていて、私は何となくそれが気になりました。
確かに、35歳は“高齢出産“と言われ、妊娠する確率もどんどん低くなるし、出産のリスクはどんどん高くなります。産める身体のタイムリミットが刻々と刻まれているようで、焦る気持ちはすごくわかる。このままでは産まないまま、産めないままタイムオーバーになってしまう。そして、そのタイムオーバーは“女としての価値“が終わってしまったことも意味しているような気がする。
彼女はそんな気持ちで、焦って、焦って、でも、自分だけではどうにも出来ない現実に苛立っていたのかもしれません。
その気持ち、わからなくはない。
アラフィフ女たちが「子供は授かり物だから」「まだ若いから大丈夫よ」なんて言っていたけど、その言葉にさらにイライラを募らせたのもわからなくはない。
私は、32歳の時にありがたいことに長年の不妊治療の末に子供を授かったので、妊娠や出産を経験してはいますが、35歳で未経験だったら焦ったと思います。
ただ、“妊娠・出産“がしたいのは、どうしてか?何のためか?をないがしろにすべきではないのかもしれないと、あやかんより少しばかり歳をとった私は、先輩風を吹かさせてもらいたい。
子どもを授かることも、子どもを産むことも、子どもを育てていくことも、全て簡単なことではないから。子どもを産み育てるということが、全ての幸せの形ではないと思うから。
と、これは、実際に妊娠も出産も子育てもしている“経験者“だからこそ言えることなのかもしれないとも思います。
私は、今の旦那さんと出会うまでは子どもを欲しいとも、むしろ可愛いとも思ったことがなかったので、“自分のために“子どもが欲しいと願う人の気持ちはわからないというところがあります。旦那さんの遺伝子を残したいと思って初めて、子どもを授かりたいと思ったのです。もし、旦那さんと出会っていなかったら、子どもを産んでいたか分かりません。子どもを産まずして迎えた35歳という年齢で何を思ったか、今となっては想像することしかできませんが、もしかしたら、そんな私でさえも、動物的な本能という意味で子孫を残す行為ができなくなるかもしれないということに何らかの危機感を持っていたのかもしれません。
とはいえ、子どもを“産める“か“産めないか“という基準は、パートナー探しの点において大きなことだと思います。それは、男性から選ばれない理由になり得るからです。言葉では「君のことが好きだから、子どもを授からなかったとしても大丈夫」だと言っても、“いざ“そうなった時にいつか捨てられてしまうのではないかという不安が付きまとうのです。だって、どうしたって子孫を残したいと思うことは自然なことだと思うから。心の底から『子どもはいらない』と思って、それを一時的なものではなくずっとそう思っていてくれる男性は貴重なのかな、、、と。
さて、そんなこんなで始まった『あいの里2』ですが、エピソード1にして早くも一方通行の矢印が動き始めています。
貯金通帳を握りしめた男が、一目惚れした豊洲に憧れる女へ向けられる矢印。
豊洲に憧れる、結婚したい女が、2度の離婚歴と3人の子持ち男へ向けられる矢印。
この先はどんな矢印が誰に向けられ、どうストーリーが展開していくのか。どんなドロドロが待っているのか、少々の期待を持ちつつ、見守っていきたいと思います。
それでは、また。